マグネシウム

糖尿病の診断とは

健康診断で血糖値が高いと診断された方は、医療機関で詳しく検査し、糖尿となっているのかそれとも予備軍なのか、しっかり自分で把握する事が必要です。
不安で医療機関を受診せず症状が進み合併症リスクが高くなってしまっては治療に時間もかかりますし、その他の病気を引き起こす可能性も出てきます。

糖尿病の診断は、血糖値の測定によって行われます。
ただ尿を採取し検査を行うのではなく、血液を採取し血糖値やヘモグロビンA1cの測定、ブドウ糖負荷検査などを行い判断します。
糖尿病の診断基準では、糖尿病型、境界型、正常型という三つの診断に分けられます。

正常型は糖尿ではなく健常な状態です。
空腹時血糖値が110mg/dl未満、ブドウ糖負荷試験血糖値が140mg/dl未満であれば正常型という診断になります。
境界型はいわゆる予備軍と考えていいでしょう。
糖尿病型と正常型のちょうど中間地点にいる状態で、この時点で食事療法や運動療法を行えば、糖尿病に移行する事は少ないです。
境界型は空腹時血糖が110mg/dl未満、ブドウ糖負荷試験血糖が140mg/dlから200mg/dl未満という状態です。

糖尿病型は空腹時血糖が126mg/dl、ブドウ糖負荷試験で200mg/dl以上であり、この数値の方は、この試験に加えて後日同じ検査を行い同様の結果である場合、糖尿病型と診断されます。
こうした医療機関での検査を受けておくことは、境界型の方はそれ以上にならないように、すでに糖尿病型となっている方は、合併症リスクの軽減と血糖コントロールのために治療開始の指針となる重要なことです。