糖尿病とエネルギー不足
糖尿病というとイコール肥満と考える人が多いのですが、糖尿病も症状が進んでいくと、食べても食べても太らない、逆に体重が落ちていくという現象が起こります。
太っていたのにあっという間に細くなった、体がだるい、疲労感が取れないという場合、糖尿の症状がかなり進んだ状態が考えられます。
なぜ、疲労感が取れず体重が落ちていくのかというと、エネルギーが極端に不足した状態になるからです。
通常、ブドウ糖は各臓器でエネルギーとして利用されるはずです。
でも血糖が高い状態が継続すると、ブドウ糖の代謝がうまくできなくなりエネルギーとして利用したくても利用できなくなっていきます。
ブドウ糖をエネルギーに変換できないとなると、今まで蓄積してきた脂肪や筋肉をエネルギーに利用するほかありません。
命の継続のために利用するエネルギーを脂肪や筋肉から作るため、急激に痩せていくのです。
脂肪や筋肉が削られていくのですから体力が格段に落ちていきます。
基礎代謝にも脂肪や筋肉が利用されていくのですから、当然体は常にフル回転しているようなもので、疲労感が取れない、いつも怠いという状態になってしまいます。
食後、急激に眠くなるなどの症状も、体力が失われている証拠です。
糖尿病になり症状が進むにつれてこうした様々な症状が起こります。
糖尿病予備軍のうちに自分の体の状況を知り、治療を始めることが重要な事なのです。