マグネシウム

糖尿病予防に運動が必要な理由

糖尿病予防を考える方の中には、肥満であったり、肉親に糖尿病患者さんがいたり、すでに健康診断で血糖が高めと診断が下った方が多いです。
健常者であっても食後には血糖値が上昇しますし、現代の食事事情を見ていると、誰がいつ糖尿病となってもおかしくない状態です。
糖尿病予防のためには、糖尿病改善と同じく、食事、運動が欠かせない要素となります。
食事は生活習慣病に大きく関係しますので、糖尿病予防にも不可欠という事がわかりますが、糖尿病予防に運動が必要な理由は何か?と思う方も多いようです。
でも血糖コントロールをうまく行うために、運動は非常に大切なことです。

ウォーキングなどを継続的に行っていると、インスリン感受性が良くなり細胞へのブドウ糖取り込みがしっかり行えるようになります。
細胞に糖がしっかり取りこまれると、エネルギーとして利用できますので、血糖値を抑制する効果が出てきます。

また安静時と運動を行っている状態では、エネルギー源に違いがあります。
安静時は脂肪組織の遊離脂肪酸がエネルギーの元として利用されるのですが、運動をしている時のエネルギー源はブドウ糖が利用されるのです。
運動を始めてすぐは筋肉の中のグリコーゲンが分解されていきますが、ある程度の時間運動を継続していると血液内のブドウ糖を利用し始めます。
血液内のブドウ糖は少ないため、その後は肝臓でグリコーゲンの分解によって生み出されるブドウ糖を利用することになるので、糖尿病予防のために非常に有効な手段となるのです。