糖尿病の高血糖状態は合併症のリスクを高くします。
特に食後1時間から2時間の間の血糖値がかなり高いとなると、心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こすリスクが高くなるということが報告されています。
高血糖を打開するためには、食事療法や運動療法をしっかり行っていくことが必要です。
食に関してはちょっとしたポイントを抑えることで、血糖値の上昇を穏やかにすることができるため、実践していきましょう。

食事はまず野菜などの消化吸収の遅い食品類をゆっくりよく噛んで食べると効果的です。
食物繊維の多い野菜を食べ、それから他のメニューを食べていくとブドウ糖の取り込みが遅くなるため、血糖値の急激な上昇を抑制できるのです。
血糖値の上昇が低い食べ物を血糖上昇指数が低い食べ物、若しくはグリセミック指数が低い食べ物といいます。

血糖上昇指数「グリセミック指数」は、ブドウ糖摂取時の血糖上昇を100とした場合に、同時接種した食品の血糖上昇率を％表示したもので、非常にわかりやすく血糖値上昇を抑制したい方には指針となる指数です。
グリセミック指数を省略して「GI指数」といいますが、糖質が多い炭水化物でも、米よりもパスタの方が、GI指数が高いと表記されています。
この数値を知る事で糖尿病の血糖コントロール、また予防にも役立てることができます。