糖尿病予防に禁煙
煙草は百害あって一利なしといわれます。
煙草を吸うことで肺がんのリスクが高まりますし、COPD「慢性閉塞性肺疾患」と呼ばれる疾患を引き起こす可能性もあります。
COPDになると階段を上るだけでも息が切れ、咳が継続し痰が毎日出るようになるなどの症状から、そのまま放置し煙草を吸い続ければ、肺の組織が破壊されてしまう事もあります。
肺の組織が破壊されれば、酸素ボンベなしでは生活できなくなる恐れもあるのです。
また、煙草は血糖値に関係しているという事はご存知でしょうか。
煙草を吸うと交感神経を刺激し血糖が上昇します。
またインスリンの抵抗性を高める働きがあるため、インスリンが分泌されていても働きが弱くなってしまうという事もあります。
糖尿病の方が煙草を吸い続ければ、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患のリスクを高くしてしまう事もありますし、腎臓などの糖尿病性合併症を引き起こす要因にもなります。
血糖値に関係するという事をご存知ない方が多いため、煙草は糖尿病とあまり関係ないと思われがちです。
でも血糖が高い状態で血管にも作用する煙草を吸う事は、動脈硬化を促進してしまう事にもつながりますので、全身のどこに影響が出るかわからないのです。
健常者も糖尿病疾患をお持ちの方も、糖尿病予防を考えるのであれば禁煙をお奨めします。