糖尿病の運動療法の注意点
糖尿病の基礎治療となるのが食事療法と運動療法です。
血糖値の上昇を抑制するという点においては、食後の運動が大きなポイントとなります。
血糖値は健常者であっても、食後上昇します。
だいたい食後30分くらいから2時間くらいの間に血糖値が大きく上昇するため、糖尿病の方、また予備軍、予防を考える方は、この食後の時間帯に運動を行うことが大きなポイントです。
この運動の効果は48時間継続するといわれています。
毎日継続的にウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどを行う事が理想的ですが、運動に慣れていない、仕事がハードであるという方は、週3回くらいから無理のない範囲で始めるようにしましょう。
ポイントは「継続」なので、無理をして嫌になるのでは仕方ありません。
また重要な注意点があります。
糖尿病患者さんの中で血糖値のコントロールがうまくできておらず、尿中ケトン体が陽性である人、若しくは血糖が250mg/dlという高値の方、最高血圧が180mmHg以上ある方、さらに糖尿病の合併症である腎臓疾患や腎臓機能の低下、眼底出血が見られるという方においては、運動療法が大きな疾患を引き起こす可能性を否定できません。
こうした状態の方は、医師とよく相談の上、運動療法を行っていく必要があります。
自己判断で勝手に運動を行わないようにしましょう。