運動する人と運動しない人の糖尿病発症リスク
糖尿病予防、また糖尿病の症状改善のためには食事療法に加えて運動療法が不可欠といわれています。
糖尿病の治療を受けている方は、とにかく歩きなさい、運動をしなさいと、体を動かすことを医師から指導されます。
脂肪が少なくなり筋肉が多い体になるとインスリンの作用がよくなり、細胞が糖を取り込む働きが向上することで血糖値の上昇が抑制されるという事がわかっています。
そのため、医師は糖尿病患者さんに運動をすることを指導するのです。
糖尿病予防という観点から行った試験では、運動を行う人と、行わない人では糖尿病発症リスクに違いが出ると報告しています。
何も運動をしない人の糖尿発症リスクが1とする場合に、運動を行っている人は明らかにリスクが軽減しています。
1週間で1時間筋肉トレーニングを行っている方は、リスクが10%以上低下、1時間から2時間運動を行っている人は20%以上、1週間のうち2時間以上の運動を行っている人は30%以上リスク減少が見られたといいます。
筋力トレーニングにしても、有酸素運動のウォーキングやジョギング、サイクリングや水泳にしても、継続的に運動を行っていくと、確実な糖尿病予防になるということがこの試験を見ても理解できます。
栄養バランスを考慮した食事を合わせて行っていけば、糖尿病発症リスクはさらに下げることが出来るでしょう。