糖尿病予防と食物繊維
糖尿病を患っている方の中でも日本人の場合、80%以上が2型といわれています。
食生活や生活習慣などが色濃く影響する糖尿病です。
遺伝的要素などもありますが、そこに日頃の食生活の不摂生が加われば、糖尿病になるリスクは非常に高くなります。
糖尿以外の生活習慣病についても、食事は予防、改善に重要な要素となりますが、中でも野菜を意識した食生活は糖尿予防、改善に大きな力となります。
糖尿の予防や改善の食事というと、炭水化物制限が頭に浮かびますが、予防や改善を考えたとき、野菜などに含まれる食物繊維を積極的に摂取する事が重要なのです。
糖尿病の食事では、「何から食べるか」ということがポイントとなります。
まず、「野菜」「食物繊維」から摂取し、炭水化物などの栄養素の吸収を「遅らせる」ことが必要です。
野菜類を始めに食べると、胃腸はまず野菜類の分解、吸収から開始します。
その後炭水化物など他の栄養素を入れることで、吸収が穏やかになるのです。
糖尿でインスリン分泌の抵抗性があったり、インスリンの分泌が食べ物の分解に追いつかないという方の場合、食後の血糖上昇が著しいのですが、この血糖上昇を抑制してくれるのが食物繊維です。
また、血糖が高く血液内に糖が多くなると血液がドロドロになりますし、ここに脂質の多い食事をすることでコレステロールも多くなるため、さらに血液状態が悪くなります。
食物繊維はコレステロール抑制、排出を促し、動脈硬化の予防にもつながります。