マグネシウム

糖尿病予防と肝臓

糖尿病予防と肝臓について、あまり関係なさそうと感じる方も多いと思いますが、実は深い関係にあります。
糖尿はインスリンが関係する病気なので、インスリンの分泌が行われる膵臓に関係があるのはわかるけど、肝臓に?と確かに全く関係なさそうに見えます。
でも、糖尿病の血液検査項目には必ずと言っていいほど、肝臓の検査が入っています

なぜなのか?というと、興味深い統計があります。
日本糖尿病学会の研究で糖尿病患者さんの死因を調べてみたところ、なんと肝癌が12%くらい、肝硬変が5%くらいというんです。
合わせると20%近い数値になります。
糖尿病になると、肝臓の疾患へのリスクが高くなるという事がわかります。

食べ物を食べて胃腸で消化吸収され、その後血液内に溶け込んで体の各機関に送り込まれ、糖はエネルギーとして働きます。
利用されない糖は肝臓に運ばれグリコーゲンというエネルギー源として貯蓄されていきます
それでも食べ物がどんどん体に入ってくれば脂肪が蓄積され、肝脂肪から肝硬変、さらに病変して肝癌になってしまうという事も考えられます。

糖尿病を予防する際、基本は食事です。
暴飲暴食をやめて規則正しくバランスのいい栄養素を食事でしっかり摂取するようにし、さらに糖代謝がしっかり出来るように運動を行っていくことは糖尿病予防に加えて肥満防止、脂肪蓄積防止につながります。
これは肝臓にとってもよい効果を与える行動です。